デイリータダラフィルの有効成分であるタダラフィルは、血管の筋肉(平滑筋)を緩めて血流を良くすることで勃起をサポートするお薬です。
しかし、この「平滑筋を緩める」という作用は、陰茎の血管だけでなく、食道や胃腸の筋肉にも働きます。
胃と食道のつなぎ目には、胃酸の逆流を防ぐための「下部食道括約筋」という筋肉のバルブ(弁)があります。タダラフィルの作用によってこのバルブが緩むと、胃酸が食道へ逆流しやすくなり、胸焼け、酸っぱいものが上がってくる感覚(呑酸)、のどの違和感などを引き起こします。
同じデイリータダラフィルでも、飲む日の体調や飲み方によって、胸焼け・胃もたれの出やすさが変わることがあります。
飲酒量が多い日は、胸焼け・胃もたれを感じやすくなることがあります。
寝不足や疲労が強い日は、同じ薬でも不快感が出やすくなることがあります。
脱水気味の状態では、体調の揺らぎが出やすくなります。
空腹で体調が悪い、または脂っこい食事や食べ過ぎの後は、胃の不快感が出やすくなることがあります。
血圧の薬など、併用薬がある場合は注意が必要です。
自己判断で多めに飲むと、副作用が出やすくなる可能性があります。
特に初回〜数回は、空腹を避け飲酒を控えめにし、体調が安定している日に試すと、薬の効き方や副作用の出方を確認しやすくなります。
「症状はあるけれど、治療は続けたい」という方に向けて、今日から実践できる対策をご紹介します。まずは生活習慣でできるセルフケアから試してみて、それでもつらい場合は市販薬という選択肢も検討してみてください。
空腹時に薬を服用すると、胃の不快感を感じやすいという声があります。なるべく食後に、コップ1杯(多め)の水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
横になると、緩んだ食道の弁から胃酸が逆流しやすくなることがあります。食後や服用後すぐに横になるのは避け、上体を起こした状態でしばらく過ごすようにしてください。就寝直前の服用も避けるのが望ましいです。
脂っこい食事(揚げ物、ラーメン、肉類)は胃の消化速度をさらに遅くします。アルコール・カフェイン・炭酸飲料は胃酸の分泌を刺激し、食道の弁を緩めます。辛い食べ物などの刺激物は胃粘膜を直接刺激します。これらを一時的に控え、魚・大豆製品・野菜など消化に優しい食事を意識してみましょう。
お腹(胃)が強く圧迫されると、物理的に胃酸が食道へ押し上げられやすくなります。特にデスクワークなどで長時間座る際は、ズボンやベルトを少し緩めるなどして、腹圧をかけない工夫をしてください。
胃もたれ・胸焼けがつらい場合は、市販の胃薬の併用も選択肢の一つです。
一般的な市販薬の多くは、タダラフィルとの併用が可能です。
| 症状のタイプ | 適した薬の種類 | 期待できるはたらき |
|---|---|---|
| 胸焼け・酸っぱいものが上がってくる | H2ブロッカー(ファモチジンなど) | 胃酸の分泌を抑える効果が期待できる場合があります |
| 胸焼け・酸っぱいものが上がってくる | 制酸薬 | 胃酸を中和する効果が期待できる場合があります |
| 胃もたれ・膨満感がある | 胃粘膜保護薬 | 胃の粘膜を保護する |
| 胃もたれ・膨満感がある | 健胃消化薬 | 消化をサポートする効果が期待できる場合があります |
市販薬を使用する際は、それぞれの用法・用量を必ず守ってください。胃への負担を減らすため、なるべく空腹時を避けて服用するか、多めの水で飲むようにしてください。普段から服用している薬がある方や、持病がある方は、薬剤師・医師に確認のうえご使用ください。血圧の薬や心臓の薬を服用中の方は、タダラフィルとの飲み合わせにも注意が必要です。
副作用が出ると「この先ずっとこの症状が続くのだろうか」と不安になるかもしれません。しかし、これまでの臨床研究や当サービスのデータから、「時間の経過とともに体が慣れ、症状が和らいでいく」傾向があることがわかっています。
長期安全性試験(12ヶ月間)では、消化不良(胸焼け・胃もたれ等)の副作用は、服用開始初期(特に最初の1〜2週間)に最も多く報告されますが、継続服用するに従ってその発現率は低下し、多くの患者で症状が消失するか、ごく軽微なものにとどまることが報告されています。
また、当サービスのご利用者様(全体3,600名)を対象に実施した独自アンケートでも、服用中に胃もたれ・胸焼けを感じた方のうち、半数(50.0%)が「飲み続けるうちに症状が軽くなった」「数日で気にならなくなった」と回答しています。服用開始から「1〜3ヶ月未満」の段階で症状が軽くなったと答えた方は39.4%でしたが、「3〜6ヶ月未満」継続されている方では47.5%まで増加しており、継続期間が長くなるほど症状が落ち着く傾向がうかがえます。
ただし、これは「全員が必ず治まる」という意味ではありません。継続しても症状が変わらない方や、間欠的に症状が出る方もいます。対策をしても改善しない場合は、自己判断で中止せず医師にご相談ください。
胃もたれが体に慣れて軽くなると聞くと、「では肝心の勃起への効果も、同じように体が慣れて弱くなっていくのでは」と心配になるかもしれません。しかし、これについては安心していただける研究結果があります。
タダラフィルを6ヶ月間服用した患者を対象にした試験では、性交の成功率は1ヶ月後で74%、6ヶ月後では78%となり、効果が時間とともに弱まるどころか、むしろ高い水準で維持されていることが確認されました。
体がお薬に慣れるまでの期間には個人差があります。胸焼け・胃もたれなどの症状が出る方もいますが、当院の継続者アンケートでは、胸焼け・胃もたれを感じた方321人のうち49.8%が「数日で気にならなくなった」または「続けるうちに軽くなった」と回答しています。
胃薬の併用や生活習慣の工夫で続けやすくなる場合もありますが、症状がつらい場合や長引く場合は、自己判断せず医師にご相談ください。症状の感じ方や効果の出方には個人差があるため、焦らずご自身のペースで様子を見ていきましょう。
対策を試しても胸焼け・胃もたれがつらく感じる場合、用量をより少ない2.5mgや3mgに調整したプランも選択肢の一つです。タダラフィルは少ない量でも一定の効果が報告されており、量を減らすことで消化器症状などの副作用が和らぐ場合があります。
「対策をしても改善しない」「もう少し低い用量を試したい」といった場合は、いつでもお気軽に医師への相談をご予約ください。医師が現在の状態を確認し、低用量プランへの切り替えが適しているかを個別に判断いたします。
多くの副作用は一時的ですが、胸の痛み、強い息苦しさ、冷や汗、4時間以上続く勃起、急な視力低下、片目が見えにくい、急な聴力低下、強い耳鳴り、強いめまい、失神しそうな感じがある場合は、服用を続けず医師へ相談してください。性行為中や服用後に胸痛、強い息切れ、めまい、吐き気などが出た場合は、無理をせず中止してください。
症状がつらい場合や長引く場合は、我慢しすぎず相談することが大切です。
自己判断で中止・増量せず、医師と続け方を調整していきましょう。
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